「集え・救急現場の声!救急隊員の未来像を熊本から」をメインテーマに、全国から約3,000人の参加者を迎え、第17回全国救急隊員シンポジウムが1月29日、30日の両日、益城町「グランメッセ熊本」において開催されました。 このシンポジウムは、我が国の救急体制の一層の振興を図る一助として、全国の救急隊員等を対象とした救急業務の実務的観点からの研究発表及び意見交換、或いは医学知識等を学ぶ場を提供することにより、消防機関の行う救急業務の充実と発展に資するとともに、救急隊員等相互の交流を図ることを目的として平成4年度から毎年開催されていますが、政令市以外では今回が初めての開催となります。 基調講演、教育講演、総合討論、パネルディスカッションのほか、日頃の救急業務に係る事例をテーマとした一般発表、今回新たに企画されたポスターセッション等が5会場に分かれ講演、発表、質疑等活発な意見交換がなされました。 次回のシンポジウムは、平成21年11月に金沢市で開催予定です。
幸山政史熊本市長の主催者あいさつ
今回は、昨年(95)を上回る116の発表応募があり、選ばれた81の一般発表がありました。
エントランスを利用して行われた「ポスターセッション」は、10〜15枚程度のパネルによる事例発表形式で、どの発表も大勢の人の輪が出来ていました。
参加者の実技がメインのライブセッション。 1日目の「救急現場の気道確保と静脈路確保」では、TEAM[UKI]のメンバーもトラキライト(先端が光る器官挿管補助器具)を使用して、器官挿管をシミュレートしました。
2日目最後の総合討論では、「救急隊員の未来像」というテーマで熱心な討議が交わされ、救急隊員の更なる資質の向上のための制度整備や、個々の研鑽が重要で、それらを積み重ねていくことが、職域の拡大にもつながっていくなどの意見として集約されました。
企業展示コーナーには、28社52ブースが設けられ、多くの参加者が、各社のプレゼンを興味深げに聞いたり、質問したりしていました。
今年の東京マラソン2009で使用されるAEDも展示されていました。
本年度、当本部に採用された新職員みか&とも(ともに救急救命士)が、企業展示コーナーで開催されたCPR(心肺蘇生法)コンテストで、並みいる全国の強豪をなぎ倒し見事優勝し、宇城広域消防本部の心肺蘇生技術の高さを実証しました。 主催者によると、女性がこのコンテストで優勝したのは今回が初めてということでした。 ちなみに優勝賞品はドクターヘリのラジコンで、二人は優勝よりもこちらの方が嬉しかったような。
26日(月)、文化財防火デーにちなみ、北消防署消防2課では宇土市宮庄町の「宇土市大太鼓収蔵館」で防火訓練を実施しました。 ここには、江戸〜明治時代にかけて欅(ケヤキ)の大木をくりぬいてつくられた雨乞い大太鼓26基が収蔵されています。戦前までは宇土市内の各地区で「雨乞い祭り」が盛んにおこなわれていましたが、戦後次第に忘れ去られ、朽ち果てたり売られたりしていましたが、「ふるさと創生事業」の一環として現存する大太鼓の修復等を行い、一堂に集めて収蔵しました。 宇土雨乞い大太鼓は、平成14年10月に熊本県重要民俗文化財に指定されています。 この日の訓練は、大太鼓収蔵館近くの枯草が燃え、炎症危険があるとの想定で実施しました。轟水源にポンプ車を配置し、ホース延長。 大太鼓収蔵館屋根に放水すると共に、延焼を防ぐため水幕ホースを展張し水幕を張りました。
水幕ホースは延焼を防ぐのに有効です。
23日、北消防署で実施しました。これは昨年11月に実施した「ハイブリッド研修」に引き続き行ったものです。第1回目は座学「ハイブリッド車の構造」と、ハイブリッド車を実際に見ながらの「電気系統の取扱い方法」でしたが、第2回目となる今回は、「ハイブリッド車両説明(主に電気系統)」、ハイブリッド車(普通・ワゴン)事故を想定した「救出救助訓練」を行いました。 今回の訓練には、当本部職員約40名と、上益城消防本部から10名の参加があり、前回以上に熱のこもった研修となりました。
想定:
廃ワゴン車を、ハイブリッドカーと想定しての救出救助訓練 主電源の迅速、正確な切断が今回訓練のポイント・電気配線系統の熟知が求められる訓練!!
1月26日の文化財防火デーを前に、北消防署と城南分署合同の訓練が行われた。 今回の場所は、国指定重要文化財「六殿神社楼門」を設定。 この建物は、1549年(室町時代)に建てられ、繊細で華麗な木割と、彫刻の優美な装飾が、室町時代を代表する建築と評価され、明治40年に熊本県で最初となる国の指定を受けている。棟高は7.8メートル。 今回の訓練は、「六殿神社東側山林で山火事が発生し、本殿に燃え移り楼門へ延焼の恐れがあるという想定。 は神社下の駐車場に待機していた各隊は、宮司からの模擬119通報により出場し、ポンプ車は水利部署、タンク車と救急車は楼門前に到着後、ホースを延長し楼門の消火に当たるという想定で実施し、放水は神社南側山手斜面に行った。
宇城広域消防本部では、1月17日(土)、宇城市役所において宇城幼少年婦人防火委員会、日本防火協会、宇城市、宇城広域消防連絡協議会の共催により、「うき防災フェア’09in宇城」を開催しました。 このフェアは、平成7年に神戸市を中心に発生した「阪神淡路大震災」の教訓を生かすため、「自分の地域は自分で守る」を合言葉に、住民の皆さんが「見て、聞いて、体験」し、楽しみながら防災について学んでいただくよう平成13年度から毎年1月に開催しています。 これまでの開催地は、平成13年度(宇土市)、14年度(松橋町)、15年度(城南町)、16年度(小川町)、17年度(富合町)、18年度(美里町)、19年度(宇土市)で、今回が8度目の開催です。 次回は、平成22年1月16日(土)に城南町「火の君総合文化センター」で開催予定です。
宇城市婦人防火クラブ、宇城市内少年消防クラブ、宇城市社会福祉協議会などによる「炊出し訓練」この日は配給訓練用に800食分のカレーを作りました。
■全ての住宅が、平成23年5月31日までに住宅用火災警報器を設置しなければなりません。設置はお早めに!!ご不明な点は最寄りの消防署にお尋ねください。
この日は、市役所屋上からの救出訓練、救急中継搬送訓練(写真)、中継送水訓練、空中消火訓練を行った後、防災ヘリ「ひばり」の見学会と隊員との意見交換会がありました。
11月9日から15日まで全国一斉に「秋の火災予防運動」が展開されていますが、宇城管内では女性消防団による65才以上の一人暮らし高齢者を対象とした住宅防火診断を行っています。以前は消防職員のみで行っていた住宅防火診断ですが、女性消防隊から診断を受けられる方々は、安心された表情と笑顔で私達を迎えられ、ごつい男性ばかりで訪問していた頃に比べると、はるかに和やかな雰囲気で、これも地域の中で信頼されている女性消防隊の大きな力であると感じます。 今回は、宇城市消防団三角方面隊女性消防隊と、城南町消防団女性消防隊をご紹介します。
12日、宇城市消防団三角方面隊女性消防隊は、秋の火災予防運動の一環として、三角分署と合同で管内の65才以上の一人暮らし高齢者宅の住宅防火診断を実施しました。 住宅防火診断では、台所や仏壇など、火を使用する場所の火の元点検を行い、日頃の火の用心や住宅用火災警報器の設置が義務化されたことなどを説明し、防火を呼びかけました。
14日、城南町消防団女性消防隊は、秋の火災予防運動の一環として、城南分署と合同で管内の65才以上の一人暮らし高齢者宅の住宅防火診断を実施しました。 住宅防火診断では、台所や仏壇など、火を使用する場所の火の元点検を行い、日頃の火の用心や住宅用火災警報器の設置が義務化されたことなどを説明し、防火を呼びかけました。
14日、北消防署において、ハイブリッド車のレスキュー時の取扱いについての警防研修会を開催しました。最近落ち着いてはきたものの、近年の原油価格の高騰で、ハイブリッド車の需要は増すばかりですが、複雑な電気回路と高電圧というレスキュー泣かせの構造ということで、この日は職員の1/3にあたる50名が研修に参加しました。 約40分間、研修室でパワーポイントによるハイブリッド車の構造と、レスキュー時における取り扱いの要点の説明があり、その後車庫前に移動し実際の車両による説明がありました。 災害出場時に、高電圧に不用意に触れたりすると2次災害の危険性もあり、研修に参加した職員は講師の説明に熱心に耳を傾け、盛んにメモをとったり、質問したり、みな一様に真剣な表情でした。
宇城広域消防本部と各署は、熊本県が推進している「道の里親運動」に登録し、定期的に庁舎前の県道の清掃と美化活動を実施しています。北消防署では、今月宇城地域振興局から提供されたパンジーなど50鉢を昼休みの時間を利用して庁舎前の県道14号(八代鏡宇土線)沿いの花壇に植えました。
11月9日から始まった「全国秋の火災予防運動」の一環として、城南町消防団(前田勝団長)は、毎年町内を広報巡回することにより火災予防を呼びかける活動を実施しています。 この日は、消防団から団長、副団長、女性消防隊長、副隊長の計6名、役場機動分団2名と城南分署隊が参加しましたが、午前9時の出発式では八幡紀雄城南町長の激励あいさつの後、前田団長から「私達消防団の広報を通して、町民の皆さんの火災予防啓発に役立つよう本日の巡回を実施する。」との訓示があり、早速町内を巡回し火災予防を呼びかけました。
11月9日、宇城広域消防本部において、平成20年度の防火ポスター・防火標語入選作の表彰式が開催されました。防火ポスターは、宇城管内の小中学校を対象に募集したところ、小学校11校、中学校1校から90点の応募があり、この日は特選以上の27点に賞状と記念品が贈られました。 そのうち城南町立豊田小学校6年の白濱 想(こころ)さんの作品は、(財)熊本県消防協会のポスター図案に採用され、熊本県内の市町村役場や消防署、公的施設などに掲示され、火災予防に大きく寄与しています。 白濱さんは、「何げなく捨てられた一本のタバコの吸いガラの小さな火が、やがて大きな炎となり山火事になって、きれいな緑や花が燃えてしまったところをイメージして描きました。」と、説明してくれました。 防火標語は、児童の部に少年消防クラブなどから329点、一般の部に39点の応募があり、審査の結果14点が入賞作品として選ばれました。 入賞作品は、11月7日(金)から11月17日(月)まで、ショッピングセンターUTO(宇土市)に展示されています。
寄託された和太鼓セットで演技を披露する「わかき保育園幼年消防クラブ」の園児たち
式の後には、クラブ員みんなで一生懸命に作ったレイ(首飾り)と防火張り紙がお礼としてプレゼントされました!
日本防火協会の宝くじ助成事業「平成20年度民間防火組織等の防火・防災普及啓発推進事業」、「幼年消防用活動資器材助成事業」により、本年度は宇城市三角町「わかき保育園幼年消防クラブ」に和太鼓セットが寄託されました。 式では、宇城幼少年婦人防火委員会会長(中島幸義消防長)あいさつの後、わかき保育園幼年消防クラブの歩みと活動の紹介があり、中島会長から園児代表2名に目録が渡されました。 来賓として参列された山本正治宇城市消防団長から、「小さい頃から防火に対する正しい知識を身につけるということは、人の命の尊さを理解するとともに、人に優しくするという心を育む、いわば「命と心の教育」そのものであると思います。たち消防団も、一年を通じて地域の安全・安心のために一生懸命に頑張っており、幼年消防クラブの皆さんと私たちが、それぞれ防火活動に励み、地域住民の方の安全が守られればこんなにいいことはありません。これからも和太鼓の演奏を通じて、元気に防火活動を行ってください。」と祝辞をいただき、寄託を受けた鈴木喜一園長は、「思いがけなく素晴らしい和太鼓セットを寄託頂き感謝申し上げます。これからも和太鼓の演技を通じて、積極的に防火についての啓発を行っていきたい。」と謝辞を述べられました。 その後、少年消防クラブ員21名により寄託された和太鼓セットを使っての演技が披露されました。
第2部:米原敏郎済生会熊本病院脳卒中センター神経内科部長兼リハビリテーション部長の講演
10月28日(火)、宇城市松橋町、松橋総合体育文化センター「ウイング松橋」において第27回熊本県救急教育セミナーが開催された。 これは救急隊員の教育訓練の充実強化のため、平成15年度から熊本県下消防本部の持ち回りで年6回開催されており、宇城地域での開催は今回が3回目となります。 今回の主なテーマは、「脳梗塞について」で、第1部の症例検討会では、北消防署消防1課救急係の本田公司副士長が「脳梗塞症例の搬送事案について」というテーマで発表し、宇城管内における4つの症例の概要と観察状況を説明しました。 また、熊本県における「脳疾患」で脳梗塞が占める割合が40%近くあること、脳梗塞の発生割合には地域差があり、宇城地域は比較的高い割合であることから、脳疾患と思われる症例では、「t−PA」による治療ができる医療機関の選定も考慮する必要性もあり、今後、救急隊員による脳卒中の観察・処置の標準化プログラムである「PSLSコース」の普及及び「t−PA」による治療方針など、脳卒中についての病態・症状などの理解を深めることにより、より円滑で適正な観察及び処置、搬送先医療機関の選定が可能であり、搬送方法としては、ゴールデンタイム(3時間)以内を目標に、防災ヘリでの搬送も考慮する必要があると結びました。 これに対し、アドバイザーの木下順弘熊本県MC協議会長(熊本大学医学部付属病院教授(救急部・集中治療部長))、米原敏郎済生会熊本病院脳卒中センター神経内科部長兼リハビリテーション部長、前原潤一済生会熊本病院救急部長から、「脳梗塞では、最初から脳ヘルニアは併発しないので瞳孔所見としては共同偏視はt−PA適応の可能性が高い。糖尿病がらみの場合もいかにも脳卒中っぽい場合があるので服用情報の際に留意する必要がある。発表症例で発症時刻を、倒れるような音を聞いた時刻としているが、無事であった最後の時刻が発症時刻となるので、その確認をきちんととることが必要。t−PA適応については、ヘリ搬送方法なども含め地域格差が出ないよう出来るだけ積極的に判断して欲しい。」などのアドバイスがあり、まとめとして、前原部長から、「「PSLSコース」については、救急隊員の全体的なレベルを底上げする短時間の簡易コースで救急隊員全員が受講できるようにすることも今後考えていくことが必要ではないか。現在、様々なコースがあるが、コースを受けることが目的ではなく、医療機関と救急隊が共通認識を持つことにより、患者さんにメリットがあることが大事なこと。できるだけ受講しやすい熊本の地域性に合ったコースを設定していきたいので積極的に参加をお願いしたい。」と今後の方向性が示されました。 第2部では、「脳梗塞急性期治療の実際と基幹病院搬送のポイント」と題して米原部長の講演があり、「ペナンブラは、血流量が低下している領域にあって細胞死を免れている部分のことを言い、速やかな血管再開通により梗塞への移行を阻止できると期待される部位だが、治療が遅ければ梗塞巣(不可逆的)となるため、発症3時間以内と言われているが、なるべく早い方が良い。」と冒頭説明があり、その治療法やt−PA適応のチェック項目などを詳しく説明された後、「概ね発症2時間以内に基幹病院に到着する。脳卒中疑いの連絡を受けたら、直ちに基幹病院へ搬送する。発症推定時刻などの情報提供を行う。救急車には家族を同乗させ、出来ない場合には常に連絡が取れる状態にしておく。」など、t−PA適応可能性症例搬送時のポイントを述べられました。
平成20年10月22日(水)午後1時30分から午後4時まで、全世界的な流行が危惧されている新型インフルエンザの発症が確認された場合に、医療機関と行政機関等の迅速・円滑な連携が取れるよう訓練が実施されました。 想定は、成田空港検疫所からA型でH5N1陽性患者が搭乗していた同機に同乗していたすべての乗員乗客の搭乗者名簿が関係自治体に送付され、10日間の健康モニターを実施するよう熊本県健康危機管理課へ依頼があったため、県下各保健所にその内容を伝達していた。 宇城保健所でも送付された名簿をもとに 管内該当者に検疫所からの情報提供の事実を連絡するとともに、新型インフルエンザの概要と同乗していた患者の状況等を説明し、発熱、呼吸器症状が出た場合には、直ちに連絡するよう指示した。 また、感染を受けている場合を想定し、家族への感染拡大を阻止するため市販のマスクを10日間常時装着するよう依頼するとともに、10日間程度家族との同室をできるだけ避けることを指示した。 会社への出勤時もマスクの着用と咳・発熱等が生じた場合には、可能な限り出勤を自粛するよう依頼ていたところ、10日ほど経過して、該当者の一人から発症を訴える連絡があったというもの。 今回の訓練には、宇賀岳病院、国立病院機構熊本南病院、済生会みすみ病院、宇城市民病院、宇城広域消防本部、管内市町、宇城保健所等が参加し、発症を覚知後から患者増時の発熱外来、入院、施設の確保及び院内感染防止を想定した医療確認などのため、パワーポイントを使用した机上訓練と実際の患者移送訓練が行われました。
平成20年10月20日(月)
◆写真は左から、丸田 博雄さん、長谷 誠一さん、藤田 一義さん、寺川 邦雄さん
◆表彰を受けられた方
宇城市在住 藤田 一義さん 宇城市在住 長谷 誠一さん 宇城市在住 寺川 邦親さん 宇城市在住 寺川 邦雄さん 宇城市在住 國瀧 康政さん 宇城市在住 丸田 博雄さん
平成20年9月6日、宇城市小川町で発生した倉庫火災で、いち早く現場へ駆けつけ、全員で協力し、消毒用動力噴霧器を使用し消火活動を行ったことにより、隣接する母屋への延焼被害を最小限に食い止めたものです。